厳選された植物素材を使用した製品が人気の「ロクシタン」は、ギフト、 ハンドクリーム、 スキンケア、 ヘアケア、 ボディケア 製品等を通じて南仏プロヴァンスのライフスタイルを提案するコスメティックブランドです。グループ全体でサステナビリティへの意識が高く、日本支社であるロクシタンジャポン株式会社においても、日頃からさまざまな取り組みを行っています。その一環として、オフィスや店舗での紙コップリサイクルをスタート。その経緯や効果について、サステナビリティ推進室室長の伊豆井豪さんにお話を伺いました。
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オフィスで使用する紙コップを減量すべく導入を決定
伊豆井さん(以降、敬称略):当社ではこれまでも社員へ向け、マイボトルの使用を推奨してきました。そのため、マイカップを利用される社員は多いですが、紙コップもまだ多く利用されています。何かよいソリューションがあればいいな、と思っていたところ、三井物産パッケージングさんよりお声がけいただき、紙コップリサイクルプログラムのご紹介をいただきました。当社はグループ全体でサステナビリティに真摯に取り組んでいますので、ぜひこのプログラムに参加し、サーキュラーエコノミーへ貢献したいと考えました。また、このプログラムを導入することで、社員のサステナビリティに対する意識付けとしての効果も期待できると考えました。
実際に設置する際、とても丁寧にアドバイスをいただいたので、スムーズに導入することができました。それから、最初の回収状況を踏まえて、よりランニングコストを抑えながらプログラムを継続できるソリューションをご提案くださったので、信頼できるパートナーだと思っています。
三井物産パッケージング 大池:私も驚いたのですが、通常は導入直後はなかなか紙コップが集まらず、周知活動に時間を必要とするケースがほとんどなのですが、ロクシタンジャポン様においては最初から想定以上の回収量になったんですね。これはもともとサステナビリティに対しての意識が高い企業文化でいらっしゃったからだと推測できます。回収状況としても、再資源化する品質としては問題ない状態だと、製紙メーカーからも報告を受けています。不純物の混入もなく、きれいな状態で回収できています。これも通常のケースと比べると、素晴らしい結果だと言えます。
CO2排出の削減量を定例会で共有
―最初からスムーズで結果も出ているというのは驚きです。社内へ周知する際に気を付けたことなどはありますか?
伊豆井:このプログラムを導入してから、社内で定期的に実績報告を行っていました。これも社内で協力を得られる要因になっているようです。報告の場では、紙コップリサイクルプログラムを通じて、どれだけの二酸化炭素排出量の削減に貢献できたかを数字とともに紹介するようにしました。このようなインプットを行うことで、サステナビリティに関するリテラシーも上げることができ、オフィス内だけでなく、日々の生活の中でも資源の大切さに目を向けるきっかけになっているはずです。結果的に、ロクシタングループとして取り組んでいるサステナビリティに対するコミットメントのリマインドにもなっていると考えています。
三井物産パッケージング 大池:これは大変素晴らしい取り組みだと思います。紙コップのリサイクルを実施するということだけでなく、その結果どれくらいのインパクトがあるのかを数字で見せるというのは、非常に効果的です。自分のアクションが二酸化炭素排出の抑制につながると実感できれば、より協力したくなりますよね。これは他社様のお手本になると思います。
店舗での紙コップリサイクルも実施
伊豆井:社内での紙コップリサイクルが順調だったので、店舗でも同様の取り組みを試験的にやってみることにしました。今年(2024年)の7月に、ロクシタンSHIBUYA TOKYO店で「ひんやり」をテーマに、来店するお客様にオリジナルフレーバーのハーブティを試飲いただくイベントを開催し、試飲後に紙コップを回収・リサイクルするという内容です。流れとしては、お客様が飲み終えたところでスタッフが紙コップをお引き取りし、リサイクルについてご説明しました。お客様にも紙コップリサイクルへの気づきを得ていただけたようです。スタッフの協力もあり、こちらもスムーズに実施することができました。
三井物産パッケージング 大池:紙コップリサイクルは通常オフィス内での実施になりますので、一般の方々にも紙コップがリサイクルできることを知っていただく機会になり、当社としても嬉しい事例となりました。まずはオフィス内で実施し、そこからロクシタンジャポン様のように範囲を広げたり展開したりするというのも、良いアイデアだと思います。
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※ インタビューは2024年に実施しました